VPNに接続できない。
今回はVPNに接続できない時の対処方法を解説していきます。
VPN接続できない時の原因は、ほとんど同じ原因です。
いままでの経験から、よくあるVPNを接続できない原因と解決方法を9つ解説していきます。
それではさっそく本題へ行きましょう。
ちなみに、VPNアプリを使うと、難しい設定など不要でいますぐにVPNを接続することが可能です。
VPNアプリを下記の記事で比較しているので、ぜひ参考にしてください。
VPN に接続できない時の解決方法9選
VPNに接続ができない時の対処方法は下記の9つです。
- インターネットに接続できるかを確認
- 認証情報が正しいか確認
- VPN設定を入力し直す
- VPNのサーバーを変更
- VPNが正しく動作しているか確認
- プロトコルを変更
- ファイアウォールの設定を変更
- iOSを最新の状態に更新
- VPN接続に必要なポートが開かれているか確認
ひとつずつ解説していきます。
インターネットに接続できるかを確認
「VPNに接続できない」と困った時には、まずはインターネットが接続されているかを確認しましょう。
VPNはインターネット回線を使ってネットワークに接続するので、何かのトラブルでインターネットに接続できていない時にはVPNも接続できません。
iPhoneを使用した場合の確認方法は下記の通りです。
インターネットに接続しているか確認する方法(iPhone)
この時、VPNが繋がっていない状態でサイトを開けない場合には、インターネットが繋がっていません。
LANケーブル、または無線LANの接続確認、プロバイダの接続設定などを見直しましょう。
認証情報が正しいか確認
VPNを初めて利用する時に、接続ができない場合には認証情報が正しく入力されているかを確認しましょう。
認証情報を間違えて接続できない方は本当に多いです。
iPhoneでVPN接続する場合には下記の設定項目です。
設定項目
- 説明:自由
- サーバ:間違えてはいけない
- アカウント:間違えてはいけない
- パスワード:間違えてはいけない
- シークレット:間違えてはいけない
一文字でも間違えていると接続できないので、一字一句見直しましょう。
ちなみに無料の『VPNGate』を使った、設定項目の入力方法は下記の記事で解説しているので、ぜひ参考に。
VPN設定を入力し直す
VPN設定を一度削除して、再入力することにより接続ができるケースがあります。
その理由は場合にもよりますが、入力間違い、VPN環境再構築などにより接続トラブルが改善されるからです。
VPN設定を入力し直す手順
騙されたと思って、一度試してください
1度削除して再設定をするだけで接続ができることがあります。
VPNのサーバーを変更
VPNの接続する通信サーバーを変更してみましょう。
特定のサーバーだけが過負荷などの理由により、接続できない事があります。
サーバーの変更方法はVPNの種類によって異なります。
無料VPNGateを例であげると、サーバーのアドレスを変更するだけです。
『VPNGate』のサーバーを入力する項目
サーバーの変更することにより、接続できないサーバーを回避してVPN接続できるようになります。
VPNが正しく動作しているかを確認
接続しようとしているVPNが、正しく動作しているか確認するには、他の種類のVPNを接続してください。
接続しようとしているVPN自体が動作していないことがあります。
バグやトラブルなどによりVPNの動作が停止する事も稀に発生します。
他のVPNが問題なく接続できる場合には、接続できないVPNのカスタマーセンターに問い合わせしましょう。
ちなみに下記の記事でVPNの比較をしているので、他のVPNをお探しの場合にはぜひ参考に。
プロトコルを変更
接続するVPNのプロトコルを変更してください。
ちなみにプロトコルとは接続する時の約束事のようなものです。
プロトコルの種類よってVPNに接続できないデバイスがあります。
例えばiPhone10以降はPPTP(プロトコルの種類)の場合VPNを接続できません。
プロトコルによって接続方法や安定性なども変わるので、接続できない原因の可能性もあります。
VPNが接続できないと悩んだ場合には簡単なのでとりあえず一度プロトコルを変更してみましょう。
ちなみにVPNの通信プロトコルについては、種類や特徴、メリット、デメリットを下記の記事で解説しているので、ぜひ参考に。
ファイアウォールの設定を変更
ファイアーウォールの設定を変更し、VPNが接続できるように変更しましょう。
ファイアウォールがVPNをブロックしている可能性があるからです。
ちなみにiPhone、Macの場合は、設定を変更していなければファイアウォールが起動していないので問題ありません。
*起動しない理由はファイアウォールを利用しないで安全性を保つことができる仕組みになっているからです。
Windowsの場合には下記の手順でファイアウォールを一時的に解除してVPNを接続してみましょう。
手順は下記の通りです。
- スタートメニュー
- Windows セキュリティ
- ファイアウォールの設定
- ファイアウォールをオフ
わかりにくい方は下記の記事でわかりやすく解説されているので参考に。
外部リンク>>>Windows10のファイアウォールを無効/有効にする方法
ファイアウォールを解除した状態は危険性が高いため、確認が終わったら必ずファイアーウォールを設定し直すようにしましょう。
もしファイアウォールを解除した状態でVPNが接続できた場合には原因はファイアウォールにあります。
ファイアーウォールが原因でVPN接続できない場合には下記の方法で解決が可能です。
- 解決方法その①:ファイアーウォールにVPNの接続ができるように設定する。
- 解決方法その②:ファイアーウォールにブロックされにくいプロトコルを使用する
OSを最新の状態に更新
iOS、android、MacOS、Windowsのバージョンを最新のものに更新しましょう。
古いOSの場合、セキュリティーの設定や環境設定が古いという原因でVPNに接続できない場合があります。
OSの最新バージョンについては下記の公式サイトにて確認してください。
- iOS:iPhone、iPad、iPod touch をアップデートする
- Windows:Windows の更新
- Mac:Mac の macOS をアップデートする
- Android:Android のバージョンを確認して更新する
VPN接続に必要なポートが開かれているかを確認
VPN接続に必要なポートが開かれているかを確認をしましょう。
ルーターがVPNに使用されるポート(通信する部分)のトラフィック(信号やデータ)をブロックしてしまうことがあります。
わかりやすく言うと、インターネットを接続する機器が、「Aの部分にVPN接続可能ですよ!」と指示をしているのにVPNは「私はBに接続するように指示されているのでBに接続を試みます」という状態です。
当然Bに接続できる部分はありませんのでブロックされます。
ポートの解放が必要箇所についてはVPNのプロトコルによって変わります。
主要プロトコル別に、解放が必要なポート番号を下記の表にまとめました。
プロトコル別、解放が必要なポート番号一覧表
プロトコル | ポート番号 |
L2TP | UDPの500/1701/4500 |
OpenVPN | UDPの1194 |
WireGuard | UDPの58120*変更可能 |
IKEv2 | UDPの500/4500 |
PPTP | TCPの1723 |
ポート開放のやり方についてはルーターによって違う為、各公式サイトを参考にしてください。
ポート開放は家の鍵を開けるような行為なのでとても危険です。
IT関連が苦手な方は安易にポート開放しないようにしてください。
ちなみにVPNアプリなどであれば、難しい設定不要で簡単にVPN接続ができるのでおすすめです。
まとめ:VPN接続ができない時は、原因となるものを一つ一つ解決していこう
今回はVPNが接続できない時の対処方法を紹介しました。
私の経験上、VPNが接続できないときはほとんどが設定の間違いです。
しかし自分ではなかなか原因を見つけるのは難しいので、本記事の内容をぜひ参考にしてください。
ちなみにVPN接続ができたとしても、回線速度が遅い場合があります。
そんな時の解決方法については下記の記事で紹介しているので是非参考にしてください。